ドバイ安全神話の崩壊?…中東紛争が変えたドバイ不動産投資の公式
東京中心部でマイホームを夢見る人々にとって、2025年は単なる物価高の時代を超え、巨大な「城壁」が築かれた年として記憶されるでしょう。
かつて富裕層の専有物であった「億ション(1億円以上のマンション)」が、今や都心住宅市場の例外ではなく、デフォルトとして定着したからです。
特に、日本の不動産専門調査機関である不動産経済研究所が最近発表した「2025年首都圏新築分譲マンション市場動向」レポートは、現在日本市場が直面している激変の実体を数値で如実に示しています。半世紀前の1973年以来最悪の供給干ばつの中でも、価格はむしろ史上最高値を更新し、需要と供給の伝統的な公式を完全に覆しています。
このような異例の流れの本質は、記録的な「供給干ばつ」と「史上最高値更新」という2つの逆説的な変数の組み合わせにあります。調査結果によると、2025年の首都圏全体の供給戸数は前年比4.5%減の21,962戸にとどまり、約52年ぶりの最低水準を記録しました。
一方、1戸当たりの平均価格は9,182万円で17.4%急騰し、㎡単価も18.3%も上昇し、これまでの記録をすべて塗り替えました。これは単なる物価上昇を超え、日本の不動産市場が超富裕層とグローバルな資産家のための「ハイエンド資産」市場へと完全に体質を改善していることを示唆しています。
特に都心6区の価格動向は、90年代初頭のバブル期の再現を見るようであり、韓国の投資家にも示唆するところが大きいです。千代田、港、渋谷などの中心地域の平均価格は1億9,503万円に達し、バブル崩壊直後の1991年以来34年ぶりに最高点に到達しました。
港区と新宿区に登場した25億円規模のペントハウスは、今や東京中心部の希少価値が資本の論理によってどこまで高騰しうるかを証明する象徴的な指標となっています。このような価格の暴騰は、東京23区という巨大な障壁をさらに強固にし、一般の需要者にとってはいわゆる「越えられない壁」を形成しています。
都心の強固な参入障壁は、自然と需要を近隣の後背地に分散させており、これは周辺地域の全般的な価格上昇につながっています。
実際に東京23区の価格が21.8%急騰すると、神奈川県と埼玉県の価格も一斉に2桁の上昇率を記録し、上昇圧力が郊外に拡散する様相です。
都心と周辺部の価格差が2倍に達する「ダブルプライス」現象が定着するにつれて、デベロッパーは土地所有権なしで建物だけを分譲して初期費用を抑える「定期借地権」住宅の供給を、17年ぶりに過去最大に増やすという戦略的な選択をするに至りました。
しかし、華やかな価格指標の裏には、市場参加者の明確な様子見心理も存在します。初月の契約率が63.9%に下落し、2年連続で市場活況の基準線である70%を下回ったという事実は、現在の価格上昇が需要の爆発というよりは、供給不足と建築費上昇による「非自発的な上昇」の性格が強いことを示しています。
2026年には多摩地域と千葉県など郊外地域の供給が大幅に回復すると予想されますが、すでに高まった価格水準が実質的な取引活性化につながるかは未知数です。
結局のところ、昨今の日本不動産市場は、高額資産家のためのハイエンド資産と、実需者のための実用的な住居として、その性格が徹底的に分かれる「構造的転換」の最終段階に立っています。
今後の市場は、東京中心部の強固な資産価値防衛と、郊外地域の実利的な居住価値が衝突し、新たな均衡点を探っていく見通しです。したがって、国内の投資家は、単なる価格上昇指標に埋没するのではなく、供給構造の質的変化と広域化する市場の地図を綿密に読み解き、グローバルな資産配分戦略を精巧に再点検すべき時期に来ています。
グローバルPMC(株) CEO 社長 キム・ヨンナム
キム・ヨンナム
グローバルPMC(株) 代表取締役社長 | 不動產学博士(PhD), CCIM, SIOR, CPM, FRICS
韩国経済新聞コラムニスト(不動產資產管理)| ニュースピムコラムニスト(グローバル不動產)